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ホームページコラム 筆不精医誌曖昧模糊 -あいまいもこ-

「アロマセラピー(芳香療法)」について

VOL.15
2015.11

こんにちは院長の新です。

朝夕の寒さがすっかり厳しくなりました。
今年の冬は、暖冬傾向でここ日本海側の北陸も例年よりは降雪量は少なめと気象庁が予測しています。
はたして暖冬となるのでしょうか。
寒暖の差が激しいと体調管理が難しくなります。
風邪も流行してるようですしインフルエンザの予防もしっかりと行いたい時期です。

 

今月は、新くりにっくのコミュニティルームで開催しているセミナーの演目にもある「アロマセラピー(芳香療法)」についてお話しようと思います。アロマやハーブに関しては、勤務医の時代には全く気にもならない、耳にも入らない言葉でした。それが開業してみますと、不思議なことに特に女性の患者様からですが、ハーブやアロマという言葉を良く聞くようになりました。患者様方は本当に勉強熱心。様々な情報をお持ちです。

そこで、私自身も勉強しなくてはと、重い腰を上げ、アロマやハーブに関する本を読みあさりました。さらに、本から得た知識を自ら試した結果、これは侮れないのではないか。アロマも当院のスパイスとして取り入れようとなったのです。

 

「アロマセラピー」という言葉、既にご存知の方も多いと思います。特に女性の方には、馴染みのある自然療法の一つで「アロマ=香り」を聞いたことが無い方を探す方が大変かもしれません。この「アロマ=香り」がもたらす効能をいちはやく医療現場に取り入れているのが心療内科や産婦人科です。「アロマセラピー」とは、植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)を使い身体の健康を図る植物療法の事です。日常においては、美容やリラクゼーション効果が女性の間でも人気ですが、精油の薬理効果はそれだけに留まりません。日本では、まだまだその認知度ほど医療現場では活躍していませんが、ヨーロッパ諸国においてはその有用性が医療の分野でも認められており、保険の適応にもなっているほどです。

 

精油の主な働きは、薬ほど強力ではありませんが、殺菌作用・消炎作用・鎮痛作用・鎮静作用・血液、リンパの循環をよくする作用・むくみ除去、利尿作用・女性ホルモン用作用・免疫強化等々、数知れません。勿論当院は、西洋医学を軸としておりますので西洋医学のみでは補えない方、病気ではないけれどケアしたい未病対策として健康維持のサポート的なモノとして患者様に選択していただくのが良いかと思っております。とは言え、私は、アロマの専門家ではありません。当院の院内の香りはJMAAメディカルアロマテラピー協会アドバイザーの梅野愛さんにご指導いただき季節のおすすめのアロマを活用しています。また、この10月からコミュニティルームにおいてアロマのセミナーも開催しております。今後は、アロマにご興味のある方、よく分からないけれど試してみたい方などのためにアドバイザーによるカウンセリング等も導入していこうと思っております。

 

薬もなく医学が生れていなかった紀元前の古い時代、薬の代わりに用いられていたのが植物を利用したモノだったと学術書に記載されているように医学が進んでも取り入れても古き良きモノは有るのではないかと思います。忙しい時程、自分の身体や心の声に耳を傾け、その時に必要としている香りに癒しを求めるのも、また心と体のゆとりに繋がり未病を防ぐことに通じるのではと思います。

 

まずは、お気に入りの香りから探してみませんか。コミュニティルームでお待ちしております。

 

院長 新  浩一

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