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クリニックのあちらこちらにある植物について

VOL.08
2015.04

こんにちは。院長の新です。

桜の開花宣言の声が日本列島を横断中ですが、新くりにっく開業まであと1か月となりました。
新緑のまばゆい5月2日(土曜日)オープンです。

 

バタバタと開院に向けて目まぐるしい日々を過ごしておりますが、少し前にはじめて下の子供の授業参観に行ってきました。授業内容は、「生きていくのに必要なこと!」子供たちが、元気良くそれぞれに「命!」「平和!」「愛!」「食べ物!」「お金!」 「住む家!」「両親!」と手をあげ発表していました。世界中から悲しいニュースが舞い込んでくる中、金沢の小学生達は平和にすくすく「生きる」を学んでいます。

 

さて、脱線しましたが 今月は、クリニックのあちらこちらにある植物についてのお話をいたします。1年ほど前になりますでしょうか。 どんなクリニックを作ろうかとあれこれ考えていたのですが1番に思い付いたのが クリニックでありながら、患者様の癒しの空間にしたい!と漠然とアイデアが浮かびました。

「癒し」ストレス社会の現代。巷であふれかえっているこの言葉。何気なく雰囲気で使っていましたが深く考えると、なに???ですよね。疑問に思い調べてみました。知りたくありませんか。はい。答えは、ずばり、このコラムにタイトルと同じくまさにニュアンス雰囲気で良いらしく あいまいな言葉のようです。笑 癒された!という感覚は、十人十色。定義づけるのはかなり難しい感覚です。感じる本人の性格・環境など様々な要因が影響しているので感じ方も千差万別になるためです。そんなあいまいな感覚の「癒し」ですが 癒しを感じる方法としては、五感を刺激し、脳に刺激を与えることで自律神経の働きを促し 視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚で感じ取ること。これは、どの人にも全員一致していることです。ならば、五感を様々な側面から刺激するクリニックを作ろう!と思い。 この1年間、色々と工夫を凝らし出来る範囲で準備をしてきました。

 

クリニック内は、五感を刺激する多くの仕掛けをしていますが 一番に拘ったのが植物です。新くりにっくには、クリニックには珍しい木や草花、ハーブを沢山植えました。正直、金沢の気候は植物の生育にとって温暖な地方に比べると良い気候とは言えません。ですが、内装同様にここも譲れない大切なクリニックの一部と思い、業者さんに「気候があわないですよ。生育や背丈が心配です。」と反対されながらも、この木で!この植物で!と植栽をお願いした可愛い新くりにっくの植物たちです。本職員を始め、ご来院くだるおひとりおひとりのまだ見ぬお顔を思い浮かべながら 1年後、2年後、5年後、10年後の植物と新くりにっくの共に成長している姿を想像し 全ての植物を選びました。皆様の五感を刺激し「癒し」を育む大切な植物たちなのですから、譲れませんよね。

 

正面には、月桂樹とオリーブの木。 中庭には、ミモザとライラックの木。 庭には、ブルーベリー・レモンの木など実のなる木や様々なハーブ類を配置しています。総合病院などでは、においの強いユリの花などNGとされ、生花持ち込み禁止にしている病院も増えていますが、「新くりにっく」では、ラベンダー、ローズマリーなども植えてあります。これらは、芳香性のあるものも多く、嗅覚を刺激します。 花の色や葉の色で視覚を刺激し触れて見ることで触覚を刺激。 実のなるものも多いので、収穫してコミュニティルームで味覚を刺激するべくジャム作りも良いかな。風がそよそよとそよぐ日や台風や強風の日の葉のふれあう音で聴覚も刺激できます。月桂樹やオリーブは、古くから医療に馴染みが深く、海外ではシンボルにもなっています。ライラックやミモザの花の香りは、心を落ち着かせ、抗うつ作用などもあり またラベンダーやローズマリーなどは、殺菌効果や血圧を下げ、安眠効果リラックス効果があります。最近は、ローズマリーの香りやレモンなどの柑橘類系の香りは、アルツハイマーにも効果があると言われています。 目に映る緑たち、鼻から入るハーブの香り、そして噴水の水のせせらぎ音も加わります。

 

「癒し」は、永遠の新くりにっくのテーマのひとつでもあるので ゆくゆくは、各分野の専門家の方々をお呼びしてコミュニティールームでセミナーをと考えています。人に、植物に育んで貰い共に成長し続けるクリック。そんな病院=クリニックがあっても良いかなと思うのです。

 

「生きていくのに必要なこと」に「新くりにっく!」といつの日か子供達に発言して貰えるような、そんなクリニックに成長したらと思います。

 

院長 新  浩一

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