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ホームページコラム 筆不精医誌曖昧模糊 -あいまいもこ-

便秘について

VOL.12
2015.08

こんにちは 院長の新です。

暑中お見舞い申し上げます。

暑い暑い夏がやって来ました。
熱中症のニュースも毎日のように聞こえてきますが まだまだ、これからが夏本番です。
皆様、くれぐれも熱中症にお気をつけください。

 

開院3カ月が過ぎたこの7月末、当クリニックの第2の顔とも言うべきコミュニティールームを使い 1回目のセミナーを開催いたしました。内容は、「便秘について」です。 なぜこのテーマにしたのかといいますと、日々の診療の中で排便を気にしている方が大変多くいらっしゃることに気が付いたからなのです。排便のお悩みナンバーワンな「便秘」だけではなく、「1日何回も出る」「やわらかすぎる・硬すぎる」などのお悩みもありますね。出過ぎても出無くても悩める排便について、お悩みの方多いのではないでしょうか。

 

薬の特徴や新しく出た下剤についてなど医者としての知識をお伝えしたり、また腸を元気にするとは、どうすればよいのか?など、日頃のお悩みの少しでもお役にたてる内容をセミナーではお伝えさせていただきました。

 

高齢者の方々に便秘が多いのは、読者の皆様もよくご存知の事だと思います。下剤を常用されている便秘の方には、同じ薬が欲しいという方がいらっしゃりますが 症状や現状の状態をお伺いしてから処方しております。しかし、この下剤というのは一時的な便秘の対症療法なのであって根本的な治療にはならないと私は考えています。また、常用されることでさらに便秘になってしまったりすることも多く そんな中『薬を使わず便秘を解消できないのか?』と考えるようになりました。

 

便秘の患者様の中には下剤だけでなく自助努力も怠らず 日々青汁を飲まれたり、ヨーグルトを沢山食べたり、食物繊維を積極的に摂取されたりと 努力されている方もおりますね。「先生!こんなに努力しているのに便秘なのよ~~~」と、それでもなかなか便秘から解放されないと言う訴えをする患者様もおります。腸内というのは、腸内細菌叢のバランスが実は大事なのです。善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7が理想的比率と言われております。乳酸菌だけでなく、善玉菌を増やす栄養になるオリゴ糖や腸のお掃除をしてくれる食物繊維も同時にとるようにする事をおすすめします。食物繊維を多く摂取する方法として、今話題のスーパーフードのチアシードやサイリウムなどの果実の種等を酵素やビタミンと一緒に沢山取れるフルーツや野菜を絞るコールドプレスジュースと一緒に取り入れるなどの方法もおすすめです。

 

若い頃にダイエットをして油抜きをした方に便秘の方が多いですが、腸内には潤滑油となる適度な油も大切。ゆいつ腸まで届くと言われているオリーブオイル等、良質な油を適量取り入れるのも良いでしょう。栄養や水分を吸収する臓器である腸は、第二の皮膚とも、第二の脳とも言われ、腸を制する者は健康を制するとまで言われる程、大切な臓器のひとつです。第二の脳と言われているのは、脳からの指令なく自己判断できる唯一の臓器だからのですが、やる気や幸福感の素と言われる脳内神経伝達物質セロトニンが、実は脳には1割しかなく、9割が腸にあるのも明らかになりました。 腸を整えることでワクワクうきうきも増え、やる気も起こるわけです。

 

未病を防ぎいつまでも若々しく健康でいるために、腸の環境を整えることはとても大切で重要なのです。まずは、自分の排便ペースを知ることから始めましょう!最近は、栄養学、乳酸菌、酵素、スーパーフードなども詳しくなりました。

 

また良い情報や気になることが出てきましたらコラムでお伝えしていこうと思います。

 

院長 新  浩一

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