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ホームページコラム 筆不精医誌曖昧模糊 -あいまいもこ-

肥満についてのお話

VOL.23
2016.08

8月になりました。
全国で夏本番。当院でも熱中症の方が受診されています。
紫外線や暑さ対策を万全にし、塩分、水分の補給しながら、お気を付けください。

 

こんにちは院長の新です。

 

今月は、肥満についてのお話をいたします。食べ物が豊かになった戦後の日本。 “4人に1人”の割合で欧米並みに肥満が急増しています。その影響を受け生活習慣病が増加しており、厚生労働省でも2008年からメタボ健診が始まりました。そもそも肥満は“過剰にとり過ぎた糖質・炭水化物”が原因です! と、以前にコラムでもお話しました。
*2016年6月 VOL.21参照ください。

 

現代人は、糖質文化の真っ只中にいると言っても過言ではありません。無意識になにも考えず普通に出された食事をとるだけでは、炭水化物や糖質は取り過ぎになり肥満になりやすいという事です。巷では、もう何十年も前から、様々なダイエット方法が流行っては消えてを繰り返しています。りんごダイエット、バナナダイエット、こんにゃくダイエット、にがりダイエット、朝食抜きダイエット、レコーディングダイエット、マクロビダイエットなどなど・・・。まだまだ思い出せる範囲でも山ほどあります。その方法については、テレビや雑誌で大きく取り上げられています。年がら年じゅうダイエットブームです。人々の関心は強いものの、実際ダイエットに成功した人はどの位いるのでしょうか。お菓子をつまみながらダイエット番組にくぎ付けになっていませんか。それでは、ダイエットコークを飲みながらメガバーガーを食べているのと同じ状態です。見たり読んだりしただけでダイエットは出来ませんよね。自分の体にいま何が必要なのか。食の生活スタイルを変えるために脳内改革をする必要があります。

 

肥満のもう一つの要因に“遺伝の影響”が考えられます。大抵の病気は、「遺伝が3割、環境因子が7割」影響していると言われています。患者様とお話していますと、多くの方は、自分は太りやすい体質だと思われているように感じます。では、太りやすい体質とはどんな体質なのか。と疑問に思ったことはありませんか。最近では、これらを簡単に調べる事が可能になっています。その結果、何がわかるか・・・・

① 太ると分かっていても高カロリー食が大好きでやめられない体質
② 量やカロリーをいくら減らしても炭水化物で太りやすい体質
③ 筋肉がつきにくいため燃焼しにくく溜めこみやすい体質
④ 脂肪で太りやすい体質

このように、ご自身の身体の癖や特性がデータで分かるのです。

 

今までやみくもに流行りのダイエットを繰り返しては失敗してきた方の身体は、自分の身体の特性に合わない方法を繰り返したことにより、リバウンドしてしまいさらに痩せにくい身体づくりをしてしまっています。こうなると自分だけのにわか知識で痩せるのは健康も害しますし、あまりおすすめできません。自分の身体の特性を知り、食生活などの食環境を整える。どうせダイエットをするのなら効果が出やすい効率の良いダイエットが良いですよね。

年齢とともに筋力は衰え、骨密度は軽減します。 今からでも余分な脂肪を脱ぎ捨てることにより、未来で色々な物が軽やかになるはずです。肥満が引き金となる疾病の予防にもなります。健康の第一歩、未病治療の第一歩は、肥満治療とも言えます。今の自分の身体と向き合う「肥満遺伝子検査」 ご興味がある方は、お声かけ下さい。

 

9月新くりにっくコミュニティールームセミナー
9月24日(土)「肥満は遺伝?それとも・・・」~自分の体質を知ってメタボ予防を~

 

セミナーでは、さらに詳しく知識をシェアしたいと思います。
皆様のお越しをスタッフ一同お待ちしております。


 

院長 新  浩一

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